前記事の続きです。
2021年12月15日に2022年冬季 青春18きっぷ の1回目を使用し、諏訪方面を日帰りで旅行してきました。
諏訪大社 については語り出すと長くなりそうなので、今回はルート紹介だけにして後日別記事にて詳細に綴りたいと思います。
今回から、
「東京から日帰りで『青春18きっぷ』の元を取れる」、
著者が実際に廻って来たサンプルルートを紹介します。
1日で諏訪大社四社を廻れるのか
諏訪大社と呼ばれる神社には以下の四社があります。
- 諏訪大社 上社 前宮
- 諏訪大社 上社 本宮
- 諏訪大社 下社 春宮
- 諏訪大社 下社 秋宮
※ 社格など順不同
上社二社と下社二社は距離が割りと離れており、上社二社は『JR中央本線各駅』からは結構距離があります。
自家用車やレンタカー、タクシーなどで廻るのが一般的なこの『諏訪四社』を、
公共交通機関だけで、
しかも日帰りで廻ることができるのか・・・
ここのブログ主が試したところ、以下のルートで、結構余裕ある感じで廻ることができました(ただし、かなり歩くので健脚と体力を要します)。
参考までにご覧ください。
青春18きっぷ1/5回目のルート:諏訪、酒折、石和温泉
JR八王子 – JR上諏訪
5:36発 – 8:32着
JR中央本線
※ 冬のこの時間帯の電車内はかなりの寒さです。 セーターにコート、お腹の背中に貼るカイロまで装備していきましたが、凍えそうになりました。 大月で乗り換えてから新型ウィルス対策により少し開けられた窓から殺人級の寒気流れ込んできて、出だしから帰りたくなりました・・
上諏訪駅霧ヶ峰口(バス) – 上社(バス)
8:40頃発 – 9:05頃着
かりんちゃんバス
※ 『かりんちゃんバス』は諏訪市が運営する所謂コミュニティバスと言われるものです。 時刻表と運賃などはこちらから確認できます。
諏訪大社上社本宮前までの運賃は200円でした。
運行範囲内で諏訪大社以外に目的地がある場合は、1日乗車券(300円)を購入するとお得です。
『かりんちゃんバス1日乗車券』の使い方や購入方法等についてはこちらをご確認ください。
運行本数がかなり少ないので、事前に上記サイトで時刻表を確認しておいた方が良いです。
かりんちゃんバスの『上諏訪駅霧ヶ峰口』停は、霧ヶ峰口を出てすぐ目の前にある国道20号線沿いにあります。
横断歩道で渡った、マツキヨなどの看板が並んでる側の乗り場なので間違えないようにしてください。
列車の到着時間から次のバスまで8分ほどしかないので、少し急いだほうがいいかも。
上社バス停は本宮大鳥居のすぐ目の前なので迷うことはないと思います。
諏訪大社 上社 本宮 – 諏訪大社 上社 前宮
9:45頃発 – 10:00頃着
徒歩 約2km
※ ほぼ一本道なので迷う心配は少ないですが、脇道も多いので一応ナビアプリを頼った方がいいかも。
途中、名水と名高い『岩清水』の貯水所があります。
立て札読むと、飲料水の条件満たしてるみたいです。
本宮に較べて前宮はかなり開放感のあるお宮でした。
個人的に四社の中でこの鳥居が一番好きです。
あと、本宮では配布終了されていた、
諏訪大社の御柱の木片で作られたお守りを前宮で頂けました。
最後の数個だったらしいんで幸運でした。
諏訪大社 上社 前宮 – JR茅野駅
10:45頃発 – 11:10頃着
徒歩 約2.5km
※ 前宮の方が
予想以上に平坦な道のりで歩きやすかったですが、雨天や強風の日は避け、本宮に戻ってから『かりんちゃんバス』で帰った方が良さそうです。
JR茅野 – JR下諏訪
11:19発 – 11:37着
JR中央本線
JR下諏訪駅 – 諏訪大社 下社 春宮
11:40頃発 – 11:55頃着
徒歩 約600m
※ JR下諏訪駅前にレンタサイクルがあります(かりんちゃんバスの女性運転手さんが親切に教えてくださいました)。
アップダウンの激しい道のりですが、電動アシスト付きらしいのでそれほど苦にならないと思います。
ブログ主のようにケチでなければレンタサイクルで廻るのが断然おすすめです。
宮の名前の通り諏訪の神様は、
春(2月~7月)を春宮で、
秋(8月~1月)を秋宮でお過ごしになられるそうです。
諏訪大社 下社 春宮 – 諏訪大社 下社 秋宮
12:20頃発 – 12:40頃着
徒歩 約1km
※ 道中に『伏見屋邸』や『下諏訪宿本陣岩波家』、温泉街などの観光名所もあります。
少し脇道に入ればおいしいと評判の『とんかつ 丸一』さんがあります(私が行ったときは定休日でした・・後述しますがくれぐれも水曜日は避けましょう)。
諏訪大社 下社 秋宮 – 大社煎餅 下諏訪店 – JR下諏訪駅
13:00頃発 – 13:15頃着
徒歩 約800m
※ ブログ主は大社煎餅 下諏訪店さんにお邪魔したので、駅まで15分ほどかかっていますが、寄り道しなければ10分くらいで着けたと思います。
新鶴本店さんにも行きたかったですが、旅行した日が水曜日で、折り悪く定休日でした。
この界隈は水曜日定休のお店が多いようなので、目的のお店がある場合はGoogleマップなどで調べておいた方が良いです。
『大社煎餅』めちゃくちゃおいしかったです(自分用にもっと買えばよかった・・・)。
JR下諏訪 – JR酒折
13:05発 – 14:49着
JR中央本線
小淵沢で24分と結構長めな乗り換え時間があります。
小淵沢駅前から富士山が綺麗に見えたので撮影しました。
JR酒折 – 酒折宮
14:50頃発 – 15:00頃着
徒歩 約300m
周辺散策:所要15分ほど
※ 『酒折宮』は、ホツマツタヱの記述から、著者は瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)を祀っていると思い込んでいましたが、宮の神職さんによるとヤマトタケル命が祀られているそうです。
ブログ主は酒折宮の神職の方と話し込んでしまったため今回行きそびれましたが、近くに有名な『善光寺』があります。
健康な成人男性なら酒折宮から10分程度で着くので、時間があればオススメです。
JR酒折 – JR石和温泉
15:37発 – 15:40着
JR中央本線
JR石和温泉 – 物部神社
15:40頃発 – 15:50頃着
徒歩 約500m
※ この笛吹市に在る『物部神社』は『延喜式神名帳』にも名を連ねる古社だと云われています。
『大藏經寺(大蔵経寺)』と同じ敷地内に在り、鳥居までお墓の中を通るため、この季節のこの時間帯はすでに結構怖いです。
物部神社 – 石和八幡宮
16:10頃発 – 16:30頃着
徒歩 約1.5km
※ 中世に源氏を祖とする多くの武家が崇めたらしい八幡信仰。
このお宮は甲斐國一帯の八幡信仰の総本山的な場所だったらしいです。
朱色ベースの美しくもかっこいいお宮でした。
社務所で土木作業員さんが着るような作業着姿の方に御朱印を書いていただいたんですが、あの方が宮司さんだったのでしょうか・・?笑
石和八幡宮 – 甲州ほうとう小作
17:00頃発 – 17:05頃着
徒歩 約300m
※ お腹空きすぎて撮影するの忘れましたが(笑)、『甲州ほうとう小作』さんの『鴨肉ほうとう』めっちゃおいしかったです。
甲州ほうとう小作 – JR石和温泉
18:30頃発 – 18:45頃着
徒歩 約1km
※ せっかく石和温泉に行ったので、温泉に入って帰りたかったですが、寒すぎて断念。
入ってたら完全に凍ってましたね・・・
ので、石和温泉駅前の足湯で我慢しました。
JR石和温泉 – JR八王子
19:07発 – 20:03着
JR中央本線
※ 無事帰り着きました。
読者の皆様もお疲れさまでした。
今回どのくらい“使い倒した”か:通常運賃との比較
前記事でも述べた通り、青春18きっぷは1回(1日)で
12,050円(切符1片の価格)÷ 5(回分) = (1回あたり)2,410円
を超える通常運賃分を移動できれば、 「元が取れた」 と言えます。
では、今回ここのブログ主が廻ったルートは、通常運賃にするといくら分になるのか、と言いますと・・
八王子 – 上諏訪 | 2,640円 |
茅野 – 下諏訪 | 242円 |
下諏訪 – 酒折 | 1,342円 |
酒折 – 石和温泉 | 189円 |
石和温泉 – 八王子 | 1,518円 |
通常運賃合計 | 5,931円 |
上表の通り、切符1回分の2倍以上の通常運賃に当たる距離のJR線を利用しています。
鉄道以外にかかった運賃も、最初の『かりんちゃんバス』を利用した時の200円のみです。
『八王子』から中央本線を利用するならば、『東山梨』までを往復(片道1,340円)すれば、いわゆる「青春18きっぷの元が取れた」になります。
時間的にある程度観光できた上で日帰りできる限界は、鈍行のみでAM10時前に到着できる塩尻あたりまでな気がします。
その先の『中央西線』や『篠ノ井線』まで足を伸ばすことは十分可能ですが、両線の列車の運行頻度を考えると“観光”は少し厳しいかな、という気がします。
もちろん、電車に乗るのが目的、とか、 日帰りの限界まで攻めてみたい、とか、 細かくいろんな場所を下見したい、とか、 目的や楽しみ方は人それぞれです。 ブログ主自身、のんびり電車に揺られるだけの旅は大好きです!
いろいろな楽しみ方を堪能できるのも『青春18きっぷ』の魅力のひとつです。
そういう意味では、いろんなカスタマイズができそうな 「東京から諏訪方面の日帰り旅」 は、青春18きっぷ旅を堪能できる最良の選択肢のひとつかもしれません。
今回の旅のまとめ
今回の『青春18きっぷ』旅の要点をまとめると以下になります。
- 『諏訪大社』は八王子からならば日帰りで諏訪四社を廻れる
- 諏訪市のコミュニティバス(かりんちゃんバス)を利用すれば行動範囲が広がる上、旅費も大きく抑えられる
- かりんちゃんバスの本数は限られているので、時刻表を事前に確認しておく
- 下諏訪近辺は水曜日定休のお店が多いので注意
日本有数の、歴史ある謎も多い諏訪大社ですが、東京から普通列車で日帰りできる場所にあります。
まだ行ったこのない方は一度訪れてみてください!
今回の記事が、これから『青春18きっぷ』で諏訪を訪れる皆様の一助になれれば幸いです。