出雲旅の見つけ方:令和三年、神在月の出雲紀行②

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出雲縁結び空港
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出雲旅の見つけ方
出雲縁結び空港

令和三年度の『神在祭』の時節に出雲地方を旅してきました。
『神在祭』については前記事をご参照くだされば幸いです。

何年も前から、
「神在祭の季節に出雲を旅したい」
と切望していましたが、仕事や新型ウィルス禍などいろんな要因に阻まれて、なかなか叶えられずにいたところでした。

2021年も夏頃から多忙で、新型ウィルス禍もなかなか収まらず、
「あー今年もダメかなぁ」
と、諦めかけていたところ・・・

いろんな幸運が重なって、うまい具合に神在祭が執り行われる11月頃にポッカリ数日の余暇ができそうでした。

しかもちょうどその頃は新型ウィルス禍もいろんな規制が解除されて来ており、事態はかなり落ち着いて来ている感じ。

多忙な時期を乗り越えた高めのテンションもあって、
「これは出雲に呼ばれてる!」
と、勝手に解釈し、旅の準備を始めました。

とはいえ、いつも通り予算は限られている。

何しろあれだけ多忙だったにも関わらず、フリーランスにお金が入ってくるのは仕事を完結した約2ヶ月後なのです・・・

しかも、旅の目的である『神在祭』といえば、一年でもっとも出雲大社に参拝客を集める時節。

さらに、旅を思い立った時にはすでに祭が始まるまで残り1ヶ月を切っていました。
はたして宿や交通機関など予約できるのか。
いろいろな不安要素を抱えながらの旅行計画を立て始めました。

出雲路を2泊3日で一人旅

旅行に確保できそうな日数は11月中旬頃の3日間
それを踏まえて旅行プランを立てていきます。

ブログ主はいつも旅行プランを立てる時、以下の手順で進めていきます。

  1. 予算組み
  2. 行きたい場所の選定
  3. 食べたいものの選定
  4. 日程組み
  5. 目的地の情報収拾(主に神社関連)

予算組み

あれだけ多忙だったにも関わらず相変わらずお金ありません。
なにしろフリーランサーのギャラは大体仕事した数ヶ月後に入って来ますからね・・・

いろいろ工面しましたが、旅の予算は交通費と宿代込みで
5万円程度
という寂しいものになりました。

そんな乏しい予算で2泊3日の出雲旅行など可能なのか…..
不安は募ります。

行きたい場所の選定

次に行きたい場所を書き出します。

  • 出雲大社
    言わずもがなの今回の目的地。 『神在祭』の中心地です。
  • 佐太神社
    出雲國二ノ宮。
    古式に則った『神在祭』が現代でも執り行われ、『ユネスコ無形文化遺産』にも登録されています。
    開運・招福の神社としても有名です。
  • 日御碕神社
    出雲國風土記に出てくる歴史ある神社。
    不思議な伝説や伝承が多々ある興味深い神社です。
    近くに『世界灯台100選』に選ばれている 日御碕灯台 があります。
  • 須佐神社
    名前からもわかるように、『スサノヲ尊』の御霊が鎮められている神社。
    御本殿は島根県の重要文化財に指定されていて、樹齢千数百年と云われる『大杉』も佇んできます。
  • 塩冶神社(鹽冶神社)
    出雲國風土記に『夜牟夜社』という社名で登場する神社がこの『塩冶神社(えんやじんじゃ)』らしいです。
    「夜牟夜(やみや)」の名は私がいろいろ調べている『ホツマツタヱ』にも出て来ますので、ぜひ訪ねてみたい、と思いました。
  • 宍道湖
    ここのブログ主はいい歳になったつい最近まで「ししどうこ」と読んでました……かなり恥ずいです……
    『しんじこ』と読みます。
    湖面を染める夕日がとてつもなく美しいと有名なのでぜひ見てみたいと思いました。
    松江エリア側には「しんじ湖温泉」と呼ばれる温泉地があります。

とういうことで・・・ほぼ神社ですね。
神社廻りはブログ主のライフワークのようなものなので、仕方ないですね。
嗜好が偏ってるので、同好の士にしかこの記事参考にならんかもしれんです・・

まぁ、でも出雲旅行の訪問先で神社外したらなんのこっちゃ分かりませんから結果オーライかなって・・

食べたいものの選定

ここのブログ主はバカ舌なので、それほど食には拘らないのですが、 甘味 には目がありません。
甘味中心に旅行プランを立てることすらあります。
というわけで出雲で食べたかったものをリストアップしました。

  • 出雲蕎麦 徳川家康の孫で信州・松本藩主だった松平直政が松江藩主に転ぜられた時に出雲に蕎麦文化を持ち込んだそうです。
    大正天皇に献上した、という羽根屋さんの出雲蕎麦が有名です。
  • 神在(ぜんざい) 『神在祭』の時節に地方の人々に振る舞われた「神在餅(じんざいもち)」が、『せんざい』の発祥だそうです。
    甘味大好きなブログ主は食べないわけにはいかないじゃないですか!
  • 宿禰餅と神在月 140年以上の歴史を持つ出雲の老舗和菓子屋さんである『坂根屋』で売られている有名なお菓子です。
    甘味大好きなブログ主は食べないわけにはいかないじゃないですか!
  • 俵まんぢう カステラ生地に白餡が入ってます。
    ブログ主の好きなあっさりした感じの甘さらしいの食べたいと思いました。
    甘味大好きなブログ主が….(以下略

・・・・ほぼ甘味じゃねーか!

出雲までの移動手段の選定

東京から出雲大社に行くとなると、
以下の交通機関が候補に挙がります。

  • 鉄道 + 路線バス
  • 高速バス
  • 飛行機 + 空港リムジンバス

鉄道 + 路線バス

R東海道新幹線のぞみ5号 – JR伯備線特急やくも7号 – 一畑バス大社線
片道運賃: 19,820円
所要時間: 7時間33分

まず鉄道が候補から外れました。
新幹線から山陰地方へのアクセスの悪さがネックとなります。
始発に乗っても、出雲大社前に着くのは14:00を過ぎてしまうのはかなり厳しいです。

寝てる間に着くこともないので、夜行高速バスの方が運賃面でも時間面でもコスパが良さそうです。

高速バス

JRバス スサノヲ1号 東京駅八重洲口 – 出雲大社前
片道運賃: 6,500円 〜 9,000円
所要時間: およそ12時間20分

利点はとにかく「安さ」、です。
夜間バスなので、寝ながら行けるのも魅力です。

ブログ主が暇を持て余す20代前半とかならば迷わず選んだかもしれません。

しかし、ひと頃に比べれば格段に快適化されたとはいえ、狭いバスの座席に12時間以上も揺られることに、もはや耐えられる年齢でも腰でもなくなりました・・・

かつ車内での作業とかも隣席の人に気を使う・・
となればかなり躊躇せざるを得ません。

何より、往復の移動だけで1日以上が消費される、という事実に気づくと、社会人のいらぬ常識が働いてしまいます。

飛行機(JALパック)

航空チケットを単体で探すと、新幹線以上、高速バスの2〜3倍の運賃を覚悟することになります。

ブログ主もそういう思い込みがあって、以前は飛行機を利用することに躊躇していたのですが・・・

パックツアーを探すと、時間的のみならずコスト的にも他の交通手段と良い勝負をする商品が見つかったります。

数年前にそれに気づいて以降ブログ主は、遠場への旅を計画する時は先ず、旅行サイトで航空券付パックツアーを最初に探すようになりました。

今回も楽天トラベルで見つけた、

JAL往復航空券+松江のビジネスホテル 2泊3日

で35,000円前後でした。

単純に「鉄道+路線バス」プランの往復運賃より安く、宿代を含めれば、「高速バス」プランとも数千円の差です。

飛行機の搭乗時期と宿が限定される以外に、個人旅行と変わりない自由な旅行スケジュールが組めます。

⭐︎付きのホテルにも時期によって格安で泊まれたりするので、メリットの方が多いかもしれません。

しかし注意の必要な点があります。
パックツアーは、

  • 宿のキャンセル料がかなり割高
  • 航空券の払い戻しができない場合が多い

などのデメリットもあります。

出発日が少し先になる(1ヶ月以内の出発日はほぼ無理)ツアーばかりなので、旅行キャンセルの可能性が少なからずある場合は、避けた方が良いと思います。
まずは旅行要綱をしっかり読んでおくことをお勧めします。

ブログ主の選択

今回、ブログ主はJALパックツアーを選択しました。
2泊3日で往復ともに早朝の始発便です。

ちなみに、ANA(全日空)は『出雲縁結び空港』に乗り入れていません。
島根方面でANAを利用したい場合は『米子鬼太郎空港』になるので、距離的に少し不便です。

最終日の早朝に帰るなら2泊する必要あるのか、
と疑問に思われたかもしれませんが、
夕方便と早朝便と較べると、数千円〜1万数千円ほど早朝便の方が安くなります。
価格差は宿代1泊分に相当するので、旅行後に現地でゆっくりできる方が得だ、と考えました。

あと旅行最終日の午後イチに、品川付近で仕事の打ち合わせもあったため、自宅から再度出張る手間も考えると本当に私のために誂えてくれたようなプランでした。

こういうピッタリ嵌まった感じの旅行計画を立てられると、高揚感がさらに増しますね♫

かなりお得!一畑交通の『縁結びパーフェクトチケット』

島根県のほぼ全域を網羅する一畑電車と一畑バス。
そのほぼ全路線が3日乗り放題になるお得なチケットがあります。

その名も、
縁結びパーフェクトチケット

大人1枚4,000円(小人・障がい者2,000円)

両社を統括する一畑交通が発行しています。
出雲エリアのみならず、松江エリア、さらに米子鬼太郎空港と美保関までの一部米子エリアをカバーしています。
ブログ主は宿を松江にしたので本当に重宝しました。

ブログ主は利用しませんでしたが、観光ループバスの
『レイクライン』
も一度だけ利用できるようですし、
チケットを提示することで適用エリア内の30以上もの施設で割引やプレゼントなどの特典も受けられます。

下表のように、旅行初日ですでに通常運賃換算でチケット価格の約3分の2、
2日目だけでほぼ1枚分の元を取れてしまっています。
3日合計ならチケット価格の約2倍(!)使い倒しちゃってるんで、元を取りすぎてなんか申し訳ない気持ちになりました。

1日目ルート通常運賃
空港リムジンバス出雲空港ー出雲大社前駅900
一畑バス出雲大社ー日御碕神社510
一畑バス日御碕神社ー出雲大社510
一畑電車出雲大社前ー松江しんじ温泉820
2日目1日目合計2,740
一畑電車松江しんじ温泉ー出雲市駅700
一畑バス出雲市駅ー佐田行政センター前760
一畑バス佐田行政センター前ー三本松780
一畑電車電鉄出雲市ー大津町170
一畑電車大津町ー松江しんじ温泉700
一畑バス内中原小学校前ー佐太神社前380
一畑バス佐太神社前ー南殿町430
3日目2日目合計3,920
松江市営バス大橋北詰ー松江駅前170
空港リムジンバス松江駅前ー出雲空港1,050
3日目合計1,220
3日間合計7,880
『縁結びパーフェクトチケット』使い倒し表

2~3日の出雲旅行ならば、ブログ主は断然このチケットをオススメします。

まとめ

感想として、かなり辺鄙な場所の観光を望まなければ出雲路は公共交通機関の充実しており、車なしでも快適に旅ができるエリアでした。

出雲旅行を計画するときに(ブログ主的に)大事な点をまとめると、

  • ルート選択は重要
    • 神社は外せない
    • 甘味は外せない
  • 飛行機(パックツアー)の方がコスパ良い場合が多い
  • 2泊3日の旅行には一畑交通の『縁結びパーフェクトチケット』がまさにパーフェクト

を考慮して旅行計画を立てると充実したものになります。

今回は以上です。 この記事がこれから出雲を旅される皆様のお役に立てたら幸いです。

次回は、ブログ主が実際に出雲を廻ったルートと、現地レポートをお届けします。

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