こんにちは、きわぼっち と申します。
新型ウィルス禍も“デルタ株”の猛威が大体おさまり、まだ“オミクロン株”が登場する前までの合間を縫うように、
青春18きっぷ
の2021年冬版を購入し、使い倒してきました。
直前にも出雲旅行に出掛けており、家計の状況は結構厳しかったのですが、東京から日帰りできる場所に絞りました。
『青春18きっぷ』とは
切符の特徴
青春18きっぷ とは、JRグループ(旅客鉄道各社)が企画販売する、
JR全線の普通列車の普通車自由席が5回(人)乗り放題 グループでの利用が可能 切符1回分の効力は使用日の0時から23時59分まで 連続した日程で利用する必要はなく、有効期間中に5回分消費すれば良い
という特徴をもつ 特別企画乗車券(とくとくきっぷ) です。
JRグループ各線の普通列車と快速列車は乗れますが、新幹線と特急には基本乗車できません。
「宮崎〜宮崎空港」間のように、特急料金なしで乗れる区間もあったり、特急料金さえ払えば乗車可能な区間もあります。
JR東日本公式サイトの『青春18きっぷ』ページ
に詳細が書かれてあるので、ご確認ください。
価格と、利用・発売・有効期間(2022年度版)
価格
1券片(5枚1組): 12,050円(2022年度)
利用期間
春季用 2022年3月1日(火)から2022年4月10日(日)まで。 夏季用 2022年7月20日(水)から2022年9月10日(土)まで。 冬季用 2022年12月10日(土)から2023年1月10日(火)まで。
発売期間
春季用 2022年2月20日(日)から2022年3月31日(木)まで。 夏季用 2022年7月1日(金)から2022年8月31日(水)まで。 冬季用 2022年12月1日(木)から2022年12月31日(土)まで。
有効期間
有効期間 1券片5回(人)まで利用できます。1回(人)分で乗車日当日に限り有効です。 乗車日が翌日にまたがる場合 乗車した列車が0時を過ぎて最初に停車する駅まで有効です。ただし、東京・大阪の電車特定区間は、乗車日の終電車まで有効です。
夏季用が一番お得
上記をご覧になるとお分かりのように、
青春18きっぷは夏季用が一番利用期間が長く設定(53日間)されているのでお得感ありますし、旅行プランの自由度が増します。
冬季用は利用期間が3シーズン中もっとも短く31日間しかありません。
寒さが苦手なこともあって、ここのブログ主も冬季の利用は避けていたのですが、直前の出雲旅行で最高潮に達したテンションで
初の『冬季18きっぷ旅』に挑戦してしまいました。
「『青春18きっぷ』の元を取れるルート」とは
先述の通り、青春18きっぷの価格は1片12,050円です。
一片は5枚綴りなので1枚あたり2,410円になります。
その一枚あたりの価格を旅程の運賃が上回れば、
「青春18きっぷの元が取れた」
ということになります。
しかし、せっかく「乗り放題」を謳う切符を使うわけですから、 「限界に挑みたい!」
という貧乏根性が出てきます(ここのブログ主のように)。
私的には1枚あたり価格の2倍程度は使い倒さないと満足できません(貧乏根性の権化です)。
しかし、都内だとどんなに遠くに移動しても1区間500円を超えることは稀で、ほとんどの区間は300円以下の運賃です。
2倍となると、15回以上は乗り降りしなければならず、現実的ではありません。
ということで青春18きっぷを使い倒すとなると、やはり都外へ出てしまうことになります。
『ムーンライトながら』廃止の影響
2020年までは東京 – 大垣間で、夜行快速『 ムーンライトながら 』が運行されていて、青春18きっぷファンに重宝されていました。
ブログ主自身、10代、20代の頃に大変お世話になっており、廃止の知らせを聞いたときは、かなりショックを受けました。
特に名古屋圏の人は、この列車で早朝に東京まで行って、夜も同じく『ムーンライトながら』で帰ってくるという荒業を行う強者も多くいました(昔三重県に住んでいた頃にブログ主もやってみましたが、翌日高熱を出してぶっ倒れました笑)。
この『ムーンライトながら』を使えば、1枚(1日)で東京から九州まで到達することも可能でしたが、廃止後は新山口駅までが限界となってしまいました。
復活を望む鉄道ファンは多いですが、運行コストを考えると民営鉄道には厳しいのかもしれませんね。
いつかまた、こういう列車が運行される、余裕のある国になれたらいいな、と個人的に切に願うばかりです。
『青春18きっぷ』の買い方、使い方
「青春」と「18」に惑わされるな!誰でも買えるし使える
『青春18きっぷ』の名前は聞いたことあるけど、その名前から、
「若い人しか使えないんでしょう?」
と思い込んでる人がたいへん多いです。
事実ここのブログ主の周囲にも、18歳以下の人しか使えない切符だと思いこんでいる人が結構いました。
でも実は、『青春18きっぷ』は、
誰でも購入でき、誰でも使えます。
『青春18のびのびきっぷ』として発売された当初(昭和57年)は、お金のない学生を主なターゲットにしていたためその名前が付けられたそうです。
現在の『青春18きっぷ』の名前もその名残です。
「人生、いつだって青春さ」
みたいな明るいノリを感じられる良いネーミングだと思います。
『青春18きっぷ』の使い方
『Suica』などのICカードやスマートフォンでのデジタル決済が主流の昨今ですが、
この『青春18きっぷ』はその流れに逆らうように、
- 改札口で駅員さんに切符にスタンプを押してもらって利用開始
- 改札を出入りする時は切符に押されたスタンプを駅員さんに目視確認してもらう
- 自動改札機は利用できない
と、アナログな要素以外ありません(笑)。
著者はこういうの大好きで、なるべくこのシステムを維持して欲しいと願ってます。
アナログさゆえの注意点
『青春18きっぷ』はそのアナログのめんどくささゆえ、愛され続けているのかもしれませんね。
しかしそのアナログさゆえ、注意点もいくつかあります。
注意点1:切符のスタンプが滲みやすい
注意点の第1に、切符のスタンプが滲みやすい点が挙げられます。
特に券売機で購入した切符の紙質はスタンプが滲みやすいようです。
滲んでスタンプの日付が確認しづらくなると最悪の場合1回分無効になってしまいます。
理不尽に思えるかもしれませんが、悪用できる可能性がある以上やむを得ない措置なのだろうと思います(それなら切符をもっと滲みにくい紙質にしてほしいとは思いますが・・)
筆者も一度だけ雨の日にうっかり切符を水溜りに落としてしまい、そういう状況になりました。
ギリギリ日付が判別できると駅員さんが判定してくださったのでそのまま旅をつづけましたが、その日1日いつ無効判定されるか、と気が気じゃありませんでした。
そんな思いをしないために、
- 押された直後のまだスタンプが乾く前などに財布等にしまわない
- 切符を水に濡らさない(特に雨の日は注意)
- 念の為にスタンプの写真を撮影しておく(切符右側の番号等がわかるように撮影する)
以上の点に注意して切符を取り扱いましょう。
注意点2:駅員さんのいる有人の改札しか通過できない
この縛り、発車時刻ギリギリの状況などで効いてきます。
複数の改札がある駅では、よほど利用客数の多い駅でもない限り、駅員さんが常駐している改札は1つだけです。
乗りたい列車の発車時刻ギリギリで、間違えて無人改札側に行ってしまった場合、ほぼ確実に乗り遅れてしまいます。
それを避けるため、
- 降りた改札を覚えておいて、同じ改札から乗る
- 降りたのと違う駅を利用する場合はネット検索で駅構内図を調べる
- 改札を間違えても大丈夫な時間の余裕を持って駅へ向かう
というのが『青春18きっぷ』で旅をする上で、意外と大事な心構えになります。
まとめ
青春18きっぷ についての今回の記事をまとめると、
JRグループの各駅が乗り降りし放題の企画切符である 春夏冬の3期発売される 利用期間は夏季が一番長く、冬季が一番短い 1枚(1日)あたり2,410円分の通常運賃を超えて利用すれば「元が取れる」 残念ながら夜行列車が廃止され1日の行動範囲が狭まった
いかがでしたでしょうか。
知られているようで、意外と知られていない『青春18きっぷ』。
2022年度も発売が決定しており、今(2022年2月21日現在)は春季用が販売されています。
春の陽気に誘われるまま、気の向くまま、日本を巡ってみてはいかがでしょう。
次回から、昨年の冬用『青春18きっぷ』でここのブログ主が辿った、
「 東京から日帰りで元を取る!青春18きっぷの旅 」
のサンプルルートを紹介していきます。